いよいよ今年度も終了の季節がやってきました。
今年は、ぜんぜん実験的なFlash作らなかったなぁ、というのが感想
で、なにやってたかっていうとずっとCGMとかネット文化の観察やってた。 なんか去年ぐらいから色々でて、頭ではわかってるのだけど肌で理解できてなかったのでずっと実験してた。
・Youtube
自前動画投稿してみた。15Viewぐらいついた。
・ニコニコ動画
自前動画をいくつか投稿してみた。総計25000ビューぐらいついた。 カジュアルな自己表現の場としては異常に完成度高いって思った。そりゃ野良Flasherが絶滅するわと納得。
・Pixiv
個人が作った数万人単位のSNSということで潜入してみた。 平和なSNSという印象。お互いがけなされるリスクを抱えてるからコミュニケーションが慎重な文化なのかな。 ジャンル限定SNSとしては一人勝ちっぽい。うまくお金の流通やプロへのパスが乗っかると面白い文化がでてきそう。けど分野が特殊すぎて居場所がなく早々に撤退。
・2ch
まじめな板で2回ぐらい神様になってみた。 神様ってのは信者にあがめられる存在じゃなくて、本質的には大衆への奉仕者なんだと理解した。恩恵を与えない神はすぐにフェードアウトする。多神教文化。
ニコニコやPixivのほうが神としての座をキープしやすいので、色々な作り手はそっちに流出しそう。
・アフィ、アドセンス。
放置系のサイトだと年収100万届かないわ。
けどデザイナーやアーティストと不労所得は相性がよさそうという感想。
アド系サイト5個ぐらいで生活最低ラインキープして、気に入った仕事だけやるって生き方はアリかも。
売る気満々の下品なサイトが多いので、洗練されたもの作ると面白いかも。
・コミュニティサイト
4つつくって1勝3敗。 外見こったものほどユーザーの要望に後手を踏んで失敗する印象。
外見捨てて対応したほうが成功しやすい。
作ったうちの1個が35万PV/Mぐらいのサイトに成長したのでちょっと満足。
作るたびにメンテのリスクを抱えてくのがネックか。
・携帯サイト
モバゲーの凄いけど面白さがわかりませんでした。
あと携帯小説つまらんとです。
・はてブ
9月ぐらいから、毎月500被はてブを目標にしたら意外といけるもんだった。逆に1次情報でホッテントリを維持するコストと、他人の情報まとめ転載のお手軽さをおもい知りました。この不均衡がCGMの課題になりそう。
最近怪しいネタエントリが多かったのはこういうワケでした。
なんか地味に色々実験したなぁ。
別の名前で暗躍すると、本体に変なラベリングされないし、失敗を恐れずアグレッシブな実験できるのがよいと悟りました。
今年学んだことをベースに来年は初心にかえって、逆に面白い個人製作サイトをバンバン作りたいデス。
あとFlashの技術実験はもういいやって印象。
Going My Way: 複製できないものが価値を持つ時代
結局、コピーやら著作権闘争やらが最終的に行き着く場所は当面ココしかないっぽいよね。
100年単位でみればプロダクトやファッションといった分野でさえ、分子配列レベルでのデジタイズと3Dプリンタが完成すればその意味のかなりが失われる。そうなるとモノの価格は素材と目方、プリンタの起動エネルギーで決定されてしまう。
だから最終的には生の体験、あるいやユーザー毎に完全にカスタマイズされた商品以外のモノの価値はこれからはどんどんと減っていくことは確かだと思う。そういった体験ですら、脳内信号の入出力テクノロジが完成した時点で、複製可能な商品になっちゃうんだよなぁ。
こういうパラダムシフトにはどういう対応がいいんだろう。
僕の思いつくなかでは、お金を集めてから制作を開始して無料配布、というのがかなり有望な回答だと思う。イノベーションへの取り組み自体を商品化する方法。
この場合、創作市場ってのは作品単位での株式投資システムになって、デザイナーの評価は作ったモノへの評価から、満足する商品を作れるかの打率へと切り替わる。 実験的にこういうシステム誰か作ってくれないかな。
ものすっごい作り手間の格差や、生存競争のあるシビアな世界になりそうだけどおもしろいっちゃあおもしろいんじゃないかと思いました。
2ヶ月前、反ipod保証金運動のネットロビー団体MIAU設立のニュースが、初音ミク失踪騒動で吹っ飛んだのを覚えてるだろうか。
またもや今回のJASRAC勝手登録騒動が起きるタイミングでも、タイムリーに私的録音録画小委員会が「ダウンロード違法化」の見解発表してるんだよね。
本当はこれで一番影響をうける、野良コンテンツ製作者も、ニコニコもドワンゴも、みんな初音ミク騒動に巻き込まれてて、それどころじゃなくなってる。
今回もきっと、「あくのちょうきょだいそしき」の陰謀にちがいない!!。
なんという二匹目のドジョウ作戦!!しかもそれが成功している。前回あれだけ警告したのに、またみんなひっかかってるよ!!炎ジョイなんかとは比べ物にならない真の炎上のエキスパートが、なんか色々暗躍してるんだよ。
まるで国内のくだらないニュースでサブプライム問題が隠蔽されてるかのごとくだよ。UFOとかどうでもいいじゃん、USが日本頭越しに中国とコンタクトとってるほうが大変なのに。
それはそうと、ダウンロードが違法化されるとインターネッツ業界や、野良クリエイターの国際競争力がかなり阻害されるから、僕等も文化庁から保証金ほしいよね。
「考える」という言葉を非常に安易に使っている人が多いと思う。学生に「考えてきたか?」と尋ねると、「考えましたが、ちょっと良い案を思いつかなくて」と言う。「じゃあ、悪い案を幾つか見せなさい」と言うと、きょとんとした顔で、「いえ、悪い案も思いついていません」と言う。「考えましたが、まだ、ちょっとまとまらなくて」と言うから、「では、まとまらないものを見せて下さい」と言っても、たいてい見せてもらえない。
こういうのは、僕の場合「考えた」とはいわないのである。
「いろいろ考えてはいるんですけどね」と言い訳する人には、その「いろいろ考えたものを見せてくれ」と頼む。ところが、たいていは、せいぜいあっても1つしか案がない。1つの案しかないのに「いろいろ」なんて言うなよ、と思う。1つでは選べない。これでは何を考えていたのか、問いたくなる。
~ 中略 ~
沢山の具体案を考えることは、無駄なようでけっして無駄ではない。採用されなかった案が、その人の将来の持ち駒になるからだ。
自戒自戒。
それはそうと最近、森博嗣の文章(小説)ってどんどん読者を突き放す方向に加速してるよな。あと15冊で長編絶筆って言ってるけど、Gシリーズがあと6冊とか正直意図が読めない。どんどん読者をつきはなして、キレイにフェードアウト狙ってるんだろうか?
先日、ISSEY MIYAKEから出てる深澤直人の時計が可愛くて、買おうかどうか10分ほど悩んだけど、結局金銭的な問題で諦めた。
つくづく、俺って心の貧しい人間だなぁと思った。
物質的・精神的を問わず豊かさの尺度というのは、極めて主観的な概念だ。しかし、それでも何かしら人間に共通の尺度をもとめるならば、豊かさの本質は「非合理性」であると思う。
ニコニコで違法動画が削除されにくくなる仕組みに書いた、追記の話をふくらましたら面白そうなので独立して書いてみた。
例えばDVDの売り上げが目標枚数に達成したら、新規作成した特典映像をニコニコとかようつべにうpするよ!! みたいなキャンペーンとか。 これはイケると思うんだけどな。
ニコニコのような視聴反応がダイレクトにでるコミュニティをターゲットにするなら、従来の売る為に○○するって方法以外に、売れたら○○するよ!!ってアプローチも有効なんじゃないかなって思う。
例えばアニメとかだったら、キャストの対談に軽くキャラアニメつけて、裏回やユーザー感謝対談なんか作って、ようつべやニコニコにのせたらいいんじゃないかと。
売るためにスペシャル特典つけるってのもアリだけど、初期のリスク上がるし、それ欲しくないユーザーからは不満でたりするけど、売れたらスペシャル特典でるよー!!ってのは、後だしジャンケンだから意外とリスク少なくないかな? 売れなかった場合、特典作るコスト無駄にならないし。
作品がクソなら初回特典つけたってかなり微妙だけど、逆に作品がいいものであればあるほど、後だし特典をつけるほうがリスクやユーザーへのリターンのコントロールがしやすいんじゃないかと。 これもまた低シルクで選択肢の幅を拡張できるんじゃないかな。
DVDが売れてから特典映像やスペシャルエピソード作成って話なら、うまくタダ乗り視聴戦略をメタってるし、ニコニコ時代には合う戦略なんじゃないかと。
はじまった当初は、一見えげつなく見えるかもしれないけど、定着すれば製作者、配給者、視聴者それぞれにそれなりのメリットが提供される選択肢だと思う。
なんかネットやコミュニティのパラダムの変化にあわせて、新たに有効な戦略になりそうなスキームは色々と眠ってると思う。これとかも昔もあったけど、昔のようにスキーム中間結果発表がしにくい環境ではそれほど協力じゃないかったけど、今ならそうじゃないはず。
思いついたのでメモ。
基本的に「勝手にあげられた場合のメリット > デメリット」の式が成り立つ限り、削除依頼は出されないし、著作権侵害として成立しないと思うんでうすよね。
なんでトラブル対策としては、違法コンテンツのアップ防止とは別に、権利者に削除依頼を出さないほうが得と思わせるアプローチも、フェイルセーフとしては成り立つわけです。
例えばニコニコ動画の場合、動画の下に時系列にあわせてコメント分布がグラフ表示されるとか。これだけで結構面白い効果がでるんじゃないかと思うのです。
最近読んで面白かった本。

I’m sorry、mama. (桐野 夏生)
学も親も金もなく、女としてのピークも数十年前に過ぎ去ったババアが東京の最底辺をつっぱしる話。人生の最底辺の泥沼で腐臭をあげる肉汁みたいなテイストの一品。女視点で女の最底辺を書いた小説は軽くトラウマになれます。
桐野 夏生を、NHKドラマ 魂萌え!の原作者だと思って買った主婦の大半は死亡したものと思われ。桐野初心者にはOUTがオススメ、ドロドロした女描写耐性がある人にはグロテスクがオススメです。
お金は銀行に預けるな (勝間和代)
最近よんだ経済本では一番おもろかった。バクチとは違うちゃんとした金融の知識の欲しい人向け。 「銀行金利 < インフレ率」の状況下では、「貯金する = 金をドブにすてる」、とかそういう知識のない人にオススメ。
ヴェイスの盲点―クレギオン〈1〉 野尻 抱介
ハードSFの雄、野尻 抱介のデビュー作が復刻してたので購入。 まだラノベ風味な時代の品。文体はラノベ風味だけどデビュー作からプロットがすごいよくできててオモロイ。今読んでも普通に楽しめた。
あと乙一のJOJO買って読んじまったけど、あれは「金返せ!」だった。
ちょっと面白い現象をみかけたのでメモ。
まず東方シリーズってゲーム。
これは個人製作だけど市販品を軽く凌駕する出来で、シューティングジャンキーの間では有名なゲーム。総販売数で軽く数十万本単位で売れてるはず。ニコニコでも関連動画が1万件ぐらいある大人気ゲームなわけです。
もう1つはIOSYSというグループ。同人は分野外なので詳細は知らないけど、ゲーム音楽の二次創作で超有名な巨大サークルらしい。こっちもニコニコで調べたら動画が1000件以上ある。主に↑の東方シリーズの音楽の二次創作がメインっぽい。
ここまでが前提知識。
で、このIOSYSが自分達の売ってるCDを個人販売システムを使ってAmazonから買える様にしたらしい。
これによって、IOSYSのCDはニコニコ市場から買えるようになったわけです。
こうなると面白い図が見える。
・個人製作のゲームが大ヒット ↓
・ニコニコ動画で大ブーム ↓
・個人製作主ウッハウハ。
・二次創作の音楽もニコニコで大ブーム ↓
・ニコニコ経由でAmazonから購入可能 ↓
・二次創作の人もウッハウハ
あれ???
大手の広告代理店や、ベンダー、制作委員会とか一切かかわってないのに、広告から配給まで巨大流通網のエコシステムができちゃってるよ????
ニコニコの取り分はAmazonのアフィだから、事実上ほぼ搾取や中ヌキが存在しない仕組みになってるよ??
なんかいろんな識者がクリエイターに還元とかなんとか口論してる間に、一番草の根っぽい人たちが、クリエイターtoコンシューマをさっさと実現しちゃってる???
あとはドワンゴがベクターみたいなソフトの委託DL販売開始して、市場に張れるようにしたら、なんか面白いことおこるんじゃね????
しばらくの間は、ニコニコに金の匂いを持ち込むなとか、創作と金を結びつけるなみたいので荒れるかもしれないけど、遅かれ早かれ作者に直接還元する仕組みは必要なんだから、こういうモデルケースがうまくいくといいなぁと思いました。
なんか自分の属さない世界には、知らないカルチャーやムーブメントが色々広がってるなぁ。 ただ部外者すぎて僕には文脈が完全には理解できてないので、説明できる人いたらトラバとかで教えてクダサイ。