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アプリケーションにおけるデザインの重要性

WWDC出てAppleの中の人や、成功したアプリの製作者が口をそろえて言うことは、「これからアプリはデザインがもっとも重要で、開発時間の大半をデザインに充てるべきだ」、ということだった。 1年ほど自分で製作してみた実感でも、テクノロジーはそれほど重要ではない印象。

いわゆるFlexとかRIA系の世界では、デザイナーのポジションはUI設計と切り離されて、単なるスキン屋に甘んじてることが多いとおもう。 しかしiPhone系だと、ぶっちゃけデザインがウンコだと、メディア露出だけで力技で殴り勝てるアプリじゃない限り、まず成功することはありえないと思う。

iPhoneは市場が小さいからまだ当面予算が低いのがアレだけど、最終的にはこういう生活に密着したアプリケーションは、通常のウェブサイトやアプリケーション以上に積極的にデザイナーが設計にコミットして、もっと単価要求すべきな気がする。

これはアプリケーションの熟成がそろそろ始まったのだと思う。コーディング自体はコンポーネントの組み合わせが主体の、作業としての側面が多くなり、ずば抜けたプログラムスキルとアプリの成功との間に、相関関係が見出しにくくなっているよう見える。そういう意味ではアプリケーション・デザインがより、プロダクトデザインに近づいたと思ってもいいのかもしれない。

もっともファッションやプロダクトデザインなどのリアルなデザインとの最大の違いは、やはり生産コスト、流通コスト、在庫という概念の有無が異なる為、単純に向こうの概念を輸入することはできないのだろう。

たとえば貴金属や毛皮などを用いて、単価をあげる大義名分を作ることで、利益率・デザイナーへの報酬を確保する、といったことがアプリケーションのデザインでは難しい。ファッションやプロダクトの人たちは数百年かけて、ブランドという概念をでっち上げて、100万円の低機能ペンが100円の高機能なペンが共存できる世界を作ったわけだけど、今後はアプリケーションもそっちを目指さないと厳しいんじゃないのかなぁと思う。

とりあえず当面は、デジタルは貧乏人のメディアという認識を、いかに払拭するかが急務になるのかな。それに失敗すると、すべてのアプリが115円の地獄が待ってる気がするんだぜ。