読書日記 - ガンダム・ユニコーンが面白すぎる件
最近、電車の中で読み進んでいる小説版「機動戦士ガンダムUC」が超面白い。 今年読んだ娯楽小説の中では一番楽しめたといって過言ではないくらい。
「ガンダムUC(ユニコーン)」は、なぜか冨野ではなく「亡国のイージス」や「終戦のローレライ」の作者である福井 晴敏が執筆している長編小説(全9巻)。
舞台は宇宙世紀0096年の地球圏。 第二次ネオ・ジオン抗争(逆襲のシャア)から3年後、マフティ・ナビーユ・エリン動乱(閃光のハサウェイ
)の9年前を舞台にした、ガンダム正史につらなる最新シリーズ。
宇宙世紀におけるアナハイム・エレクトロニクスの未曾有の繁栄。 その影には、彼ら母体ビスト財団の所持する「ラプラスの箱」があった。
地球連邦の存在を根底から破壊するといわれる最高機密「ラプラスの箱」。 宇宙世紀96年、4年後のジオン共和国自治権返上を目前に控えた世紀末、ビスト財団党首は「箱」のネオ・ジオンへの譲渡を強行しようとする。
連邦の秘密を揺るがす「箱」を巡る様々な思惑。 隠匿を試みる宇宙移民評議会。裏からの連邦支配を目論むアナハイム。シャアの再来と呼ばれる男の元、起死回生を狙うネオジオン残党。 「箱」を手に入れる鍵と呼ばれる謎のモビルスーツ、ユニコーンを巡りさまざまな勢力が政治、経済、軍事を駆使して壮絶な争奪戦を繰り広げる。 スキャンダル?超兵器? はたして「ラプラスの箱」とは何なのか? 鍵を託された少年と少女の物語の結末は!?
という感じ、
ミリタリー小説家である福井 晴敏によって、オリジナルのガンダム以上に政治や軍事の色が濃いいガンダムに仕上がっているのが特徴。 ネオジオン残党とのテロ掃討戦、経済活動としての戦争、自衛の軍隊しか持てなくなった敗戦国ジオン、イスラム圏vs白人社会・・・ ブッシュ以後の世界情勢と複雑にオーバーラップするネオジオン抗争終結後の地球圏を舞台に、24チックなノリで繰り広げられる新しいガンダムです。
そのうえ、この著者よっぽどのガンダム好きと思われ、マイナーなモビルスーツが出まくるのも見所。 プロト・ゼータ百式ヘッドや、ガンキャノン・ディテクター、スターク・ジェガンなど、よっぽどガンダム好きじゃなきゃ知らないようなMSが大活躍。スピード感溢れる戦闘シーンもよし。
戦争・大河小説と群像劇、ボーイミーツガールとビルディングロマン、まったく相反する要素が、独特のバランスでミックスされた本書は、冨野版とはまったく違うテイストながらも必見。
