iPhoneの統計レポートを購入してみた
ASCII総研が、『「iPhone」利用実態調査2009 ―端末評価からアプリの購入、利用シーンまで―』という調査レポートを出してた。
レポートが10500円。クロス集計表・生データが21000円の合計31500円。 Twitterで面白半分に呟いたら、大分色々な人が購入した模様。自分でもiPhoneアプリ進出1年の節目として、海外展開用の資料としてマーケット情勢を調査していたので、興味本位に買ってみた。
一章の概論は、実際アプリ作ってない人が数字からみたらこんな感じなのかな、という話が書かれており、既に参入中のプレイヤーからすれば特に目新しい話は見当たらない一方で、外部の人へのプレゼン資料としては非常にわかりやすくまとまっている印象。
二章以降はASCII系列読者のアンケートからまとめた統計データとそれにまつわる考察が乗っている。iPhoneユーザーの主な使用用途や、アプリの購入情報、傾向分布などはサンプル数が700と少なめながらも、きれいにまとまっていていい感じ。
ただ注意すべきなのは、webアンケートの結果集計の為、回答者がオッサン&ヘビーユーザークラスタに多少偏り気味な点。有料のレポートなので具体的な内容やデータへの言及はここでは避けるが、ユーザーターゲッティングの資料として用いる場合には、複数の資料をつきあわせてデータに脳内補正をかけていく必要がある。 もっともアプリの販売にフォーカスをした場合、このレポートのユーザー層の偏りとiPhoneアプリのヘビーな購入者層はそれほど乖離していないと思うので、気にする必要はないかもしれない。
データの中で、面白かったのが購入アプリのジャンル毎のユーザー傾向。つまり、このジャンルのアプリを買っている人は、○○な感じが多いですよ、といったデータ。これは実際に個人でやっている場合には手に入りにくい情報なので、非常に価値がある。ただ難をいえば、アプリの傾向系の資料が有料・無料でまとめて評価されてしまっている点か。
データ的には3Gs発売直前までのデータなので、これの内容だけを以って現状のiPhone app store市場を論じるのは微妙な気がしなくもないけれど、それでもデータとしては確保はしておきたい情報が色々と抑えられている。コンサル呼んだり、無駄な広告出したりする予算がある場合、とりあえず購入してみると面白いかも。 3万円の価値は十分にあると思われ。