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日本のAmazonでオンデマンド印刷が始まった件(そして注文してみた)

いつのまにかAmazonでオンデマンド印刷が始まっていたよ!!

注文してからAmazonで印刷される。在庫無しの無限供給システムがお急ぎ便で即日対応。これは神かもしれない。

現在、対応書籍は洋書のみ・・・というのが残念ですが、それでも素晴らしい。洋書はストックがない場合、海外発送で数週間かかるのもザラですが、オンデマンド印刷ならまさに即日配送。

オンデマンド印刷とは
オンデマンド印刷、あるいはPOD(Print on Demand)とは、注文が入ってから1部だけを印刷して配送するという、デジタル時代の受注生産手法。

PODとは
オンデマンド印刷技術により、お客様の注文に応じて1冊からでも迅速に印刷し、出荷します。このプログラムが適用された書籍は常に出荷可能な「在庫あり」の状態になります。

出版社側のメリットは、流通や書店などの中抜きをすっ飛ばし直接販売できること、また受注生産の為、紙や印刷代等の初期投資がなく、在庫リスクや品切れリスクもないこと。また執筆と編集のコストを圧縮できれば、本来ならば成り立たないような小さな市場をターゲットにした書籍も販売可能な点。

読者側のメリットは品切れと絶版がないことになる。

一方でデメリットとしては、印刷表現の幅が狭い事や、安かろう悪かろうの低品質になりがちなことである。このため賞味期限の短い本、市場の小さい本、学術書などとは相性がよい。

試しに1冊買うなら「English for Presentations at International Conferences(国際カンファレンスでプレゼンする為の英語術)」がお勧め。非英語圏の人向けの英語で書かれてるので。

Amazonのサービス
サイトによれば以下のような感じ。オンデマンドページの下のほうに出版社や作家さん向けフォームがある。

出版社・著者の方は
• 絶版本や希少本、特注本、外国語や大活字版など、従来は比較的コストがかかっていた商品でも、国内のお客様に低コストで提供できるようになります
• 大量の部数を印刷するリスクと、在庫を保管する費用を軽減できます
• 海外の出版物を、日本への輸送費、日本での在庫を保管する費用などを軽減して、日本にて販売することができます
• 日本の出版物を流通コストを軽減して、海外にて販売することができます



なんか地震で紙とインクの在庫がワリとアレ・・・という話もよく聞くので、小さい出版社等では踏み切るところも出てくるかもしれないですね。個人的には紙質とか割とどうでもいい新書とか雑学ネタ本系とかは、こっちだと嬉しいかも。というか、震災で紙の供給が危ないっていうタイミングで、オンデマンドをぶつけてくるAmazonさんの戦上手さがスゴいです。

参考書籍
オンデマンド印刷については、海外でオンデマンドのみで生活している作家が書いた、「私にはもう出版社はいらない~キンドル・POD・セルフパブリッシングでベストセラーを作る方法」という本が面白い。オンデマンドを前提とした本の書きかた、値つけ、プロモーション、その他ノウハウが載っていて、日本ではまだみぬオンデマンド業界を俯瞰できます。すごい安っぽい装丁の本だけど、こういう実用系ならワリと気にならない。

同人誌とか自費出版系もわりと需要があるかもしれない。「在庫切れの技術書」とかにはぜひ。

実際に注文してみた
で試しに注文をしてみた所、朝注文したら夜には届いた。なんというスピード。上でもでていた「English for Presentations at International Conferences(国際カンファレンスでプレゼンする為の英語術)」を取り寄せてみたよ。

プロなら違いがわかるのかも知れないけど、素人目にはオンデマンドと言われないとわからない。いや、むしろオンデマンドと言われてもわからない。

表紙はカラーだし、接着剤の妙な匂いもない。天地もちゃんとカットしてある。ペーパーバック洋書としてはいわゆる真っ当な品質っぽい。内部データもPDFかインデザインベースだと思われるので、中身の品質は出版社依存。懸念点としては印刷所と違って、版元が細かい指示できなさそうなので、インクで背景真っ黒のイラストページとかがちょっと怖そうなぐらいか。オンデマンド = 低品質ってわけでもなさそうでした。

あとAmazonに問い合わせてみたら、現状は出版コードをもっている会社しかオンデマンド申請できないのだとか。 だから同人誌、自費出版は難しい。 でもこれなら、オンデマンドを仲介するだけの出版社を作るってのは面白いかもしれないなぁと思いました。