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アプリ製作のための定義ステートメント共有シート

渋谷オフィスを作り社会復帰して以来、チーム内でUI設計を標準化したいと、暇をみては色々なツールを試作している。その中の一部をとして、アプリケーション定義ステートメントの共有ツールをテスト公開。

アプリケーション定義ステートメントとは
聞き慣れない言葉ですが、大雑把にいうとアプリの本質を一言であらわしたコンセプト宣言。

家訓や社訓、電通鬼十則のアプリ開発版みたいなものであり、Appleは自社のヒューマンインターフェースガイドラインで、アプリ設計の最初にこのステートメント作成することを強く推奨しています。ステートメントがチーム全体で共有されていると、アプリがふらふらとブレずにしっかり芯が通ったものになる訳です。

アプリケーション定義ステートメントは、アプリケーションの主要な目的とその対象を、簡潔かつ具体的に宣言したものです。

アプリケーション定義ステートメントを開発作業の早い段階で作成しておくと、構想や一連の機能を、ユーザに欲しいと思ってもらえる首尾一貫したプロダクトに変える上で役立ちます。開発工程全体を通して、アプリケーション定義ステートメントを使用して、組み込もうとしている機能や動作が意味のあるものかを判断します。
HUG. 2012, p23より

このシートで何ができるのか?
で、今回公開したステートメントシートは何をするものか?

この定義したステートメントをチーム内でしっかりと共有して、プロジェクト中常に意識の中心に置くためのツールです。このシートがちゃんと機能すれば、最初の志を失わずにアプリプロジェクトを全うできるはずです(まだver0.3なので今後もupdateします)。

使い方

  • 先方の意思決定者と一緒にインターフェースガイドライン23ページに準拠して、ステートメントを作成。
  • ステートメント内容をこのシートを埋める。
  • チーム全体に配布する。
  • 毎回のミーティング開始時、ステートメントをリーダーが読み上げる。
  • 機能追加、変更があるときは、常にシートからズレていないか議論する。
  • 迷ったら常にシートからズレていないか確認する。



なんでこういうツールをわざわざ公開するか・・・というと、2つ理由があります。

1つはツールを流行させることで、クライアントや上流工程の人にUIデザインに対する共通認識を広めたいこと。上流にUIに対する共通認識が広まれば、色々な提案や防衛もやりやすくなるからです。

もう1つの理由は、なにかしらの標準化が欲しいため。UIに意識を配る会社なら独自ツールを持っているかもしれませんが、やはりそれは社内用のクローズドツールなのですよね・・・ けれどもオープンなツールがあって、それがメジャーになれば、クライアントや製作会社をまたいで同じ手法でデザインの初期プロセスができるようになります。転職しても、お客がかわっても、製作会社が変わっても、同じ手法がつかえる。そういうのってステキだなぁと思うのです。

あくまで実験ですが、よろしかったらプロジェクトなどで使ってみてください。そしてフィードバックをブログやスライドシェアなんかで公開していただけると幸いです。それらを糧にボチボチとバージョンアップをしていきたいと思います。