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ウェアラブルでこそAndroidは真価を発揮する

Googleがウェアラブル向けのAndroidを発表

よさげな予感。そろそろ弊社もAndroidに手を出してもいいかもしれない。

ファッション業界と密結合せざるを得ないウェアラブルは、一見Appleの独壇場に思える。ところが自分は、逆にウェアラブルこそAndroidが有利だと考えている。なぜならば、ファッションでは、多様性こそが最も重要な価値だからだ。

ユーザーの70%が同じ服を着ることなど、誰も望んでいない。ファッションは多様性であり、文化であり、究極の無駄だからだ。ユーザーは自分や自分の属する世界を表現するツールとして服を使う。そのためならば性能、コストパフォーマンス、快適性、美しさを犠牲にしてもかまわないと考えている。

このような状況では、スマホでは弱点となっていたAndroidの過剰な多様性や断片化が有利に働く。Appleのコントロール化では、確かに美しいウェアラブル製品が生まれる。だがそれはAppleの世界観の中でですぎない。Appleのウェアラブルではグッチもシャネルもゴルチエもユニクロもシマムラも、全てが同じ世界観になってしまう。ファッション業界もユーザーもこのような方向を望まないだろう。会社とパーティと葬式で、すべて同じ服やアクセサリをつけることなど、誰も望んでいないからだ。

Googleが取るべき戦略は、様々なブランドの商品が通信、連携できるウェアラブルのネットワークを作ることである。Androidそのもののと、基本アプリのスキニングAPIを充実させると同時に、Android OSの操作フローや、基幹レベルでの挙動は厳格に統一すること。そして、様々な企業がAndroidの表面だけを美しくカスタマイズし、バックグラウンドは安定してデバイス間で協調する世界観を作ることが根幹となるだろう。A社の首飾りに、B社の腕時計、C社の指輪と、D社の靴が協調して動作する。それがウェアラブルの目指す基本形となるはずだ。同時に1人が複数のウェアラブル時計やバッグ、ネックレスなどを所持できるように、ウェアラブルそのものの導入コストは非常に安価にならなければならない。

「他企業の多様な製品の連携」という部分でプラットフォーム戦争が展開される場合、Appleはその強みを発揮できない。最高品質の高級品による単独突破という戦略は、Appleの最大の長所であると同時に最大の急所であるからだ。逆をいえば、「表層を各ブランドにゆずり、黒子に徹する戦略を採用できるか?」この点こそがAppleがウェアラブルを握る課題となる。

そういう風になっていくのかな・・・と思う。
もっともウェアラブルに需要があれば・・・だけれども。 この動きが本当にくるのか、早すぎる前兆なのかはもう少し様子をみないとわからない。