
ミニチュア風写真を簡単に撮れるようになるチュートリアル。
わりと質問が多いので作ってみた。
必要なもの
アプリは拙作、TiltShift Generator (85円) を使います。
また補助ツールにinstagram等のフィルター系アプリを1つ用意します。
ロケーション
ミニチュア風写真では「どこから撮るか」がとても大事です。まずは高い所に行きます。
初心者へのお勧めは、歩道橋や高層レストラン街。
高さの目安は、撮りたいものによって決まります。
・2〜5階: 人
・5〜10階: 家や工事現場など
・10〜20階: 野球場等の大きめの施設
・20〜40階: 町並み
・40階〜: ビル群や東京タワー、巨大ランドマーク
下記は「5階以上で気軽にミニチュア写真を撮れる自作マップ」。大きく表示
より大きな地図で ミニチュア写真ロケハン を表示

渋谷Qfront2階、スターバッックス。

渋谷駅ターミナル。3〜4階。

ビル名不詳。愛宕。7階ほど。

白川郷、山の上。推定15階程度。

ハワイのホテル。24階。

恵比寿ガーデンプレイス。38〜40階。
被写体のアングル
カメラアングルは、「人間が模型を見る角度」=「見おろし」を意識して撮ります。
さらに理想は、建築物や道路などが斜めにラインを作る用な構図です。

また「一番見せたいもの」が下から1/3に来るようにしましょう。
ぼかし
ミニチュア風で最重要となるボケは、アプリのBlurのタブから編集できます。
使うボケは直線ボカシを選びます。

画面をタッチして、位置をボケの位置を調節し下から1/3周辺だけがクッキリするようにしましょう。
2本指タッチでボカシのサイズや位置を、スライダーでボカシの強さを変えます。

いちばん見せたいものをハッキリさせて、残りがボケるようにします。

色
次に色の編集をColorのタブから行います
色の「鮮やかさ」、「明るさ」、「明暗の強さ」が調整できますが、

基本に「鮮やかな」で「明るめ」で「強い明暗」を意識しましょう。
操作は順に・・・
1:Saturationで色を鮮やかにする
2:Brightnessで色を明るくする
3:Contrastで色を強くする
4:SaturationとBrightnessを微調整する
5:Contrastを微調整する
・・・という感じで、「スライダーを上から下に2周」するとイイ感じに調整できます。

影
Vignettingのタブで、写真の四隅にシャドーをつけられます。
これはもうお好みで。
周辺を暗くすると主役が引き立ちます。
背景がゴチャゴチャしていて主役が目立たないときにオススメです。
さらにInstagram
より高度な表現としては、インスタグラムと連携にも挑戦してみましょう。
画像加工アプリのインスタグラムとTiltShiftGenの相性は抜群です。
TiltShiftGenでミニチュア化した写真にインスタグラムのエフェクトをつけると、よりラブリーな感じになります。
インスタグラムにもボケ機能はありますが、TiltShiftGenのほうが高性能です。なので両者の強みを組み合わせるユーザーも多くいます。
またインスタグラムは正方形に画面を切り取ります。本来iPhoneのカメラは本来ミニチュア写真には広角すぎだったりします。なので写真の真ん中を切り取ってやるとよりミニチュアっぽく見えるわけです。

TiltShiftGen単体で撮った写真。

上記写真をInstagramで取り込んで、両端をカットし、色を暖かくしたもの。
さらに一眼レフ
注)こっから先はマニアモードです。
ミニチュア風写真が好きになったら、是非とも一眼レフにも挑戦してみましょう。
TiltShift Generatorは、もともとチルトシフトレンズという一眼レンズをモデルに作られました。
アプリ開発に、以下の3台のレンズを資料に買ってたり。結構もとでがかかってますw
・Canon TS-E 17mm: 295,000円
・Canon TS-E 45mm: 75,000円
・Canon TS-E 90mm: 185,000円
ミニチュア風の写真撮影では特に、90mmと45mmがお勧めです。



GoogleのVic Gundotraによる、スティーブ・ジョブズのエピソード。 ジョブズ引退によせて、グーグルとジョブズのやりとりを開陳。
グーグルのモバイルアプリ責任者のもとに、日曜日に突然かかってきた電話とは?
とても面白い内容だったので、電車内でiPadで訳してみた。
———-
アイコン急患
2008年1月6日、ある日曜の朝、携帯電話のバイブが振動したとき私は礼拝に参加していた。
即座に携帯をチェックすると電話には非通知と表示されていた。私は無視することにした。
礼拝の後、私は家族と一緒に車に戻りながら留守電をチェックした。
そこに残されたメッセージはスティーブからだった。「ヴィック、私の家に電話をくれるかい? すぐに議論しなきゃならないことがある」
車に辿り着く前に、私はスティーブに電話をかけなおした。私はGoogleのあらゆるモバイルアプリの責任者であり、職務の一環としてスティーブと日頃からやりとりがある。それはこの仕事の役得だった。
私は言った。「ハイ、スティーブ。ヴィックです。 先ほどのお電話に出れず申し訳ありません。礼拝に出ておりまして、非通知だったので電話をとりませんでした。」
スティーブは笑い、「ヴィック、着信欄に『神』と表示されてない限り、礼拝中に電話を取るべきじゃないね」と言った。
私は緊張しながら笑った。
まったくもって、スティーブが何かに怒り電話をするのは平日ならお馴染みだったが、日曜日に自宅へ電話をしろなどとは普通ではなかった。
何がそれほどまでに重要なのか、私は疑問に思った。
スティーブは言った。
「で、ヴィック。すぐに解決すべき緊急の議題がある。既に私のチームの一員を君の補佐に割り振ったので、明日までに問題を解決してもらいたい」
「iPhoneでGoogleのロゴを見ているのだけど、アイコンが気に食わない。
Googleのロゴの二つ目のOの黄色のグラデーションがおかしいんだ。
とにかく間違っていて、明日グレッグに修正させようと思うのだけど、それでいいかな?」
もちろん私に異存はなかった。
数分後に私は「アイコン急患」という題名のスティーブからのメールをうけとった。
メールはグレッグ・クリスティングレッグ・クリスティと一緒にアイコンを修正するようにという指示だった。
11歳の時にApple llと恋に落ちて以来、Apple製品に関する数多くの語るべき逸話を知っていた。
それらは数十年間ずっと私の生活の一部だった。
マイクロソフトのビルゲイツのもとで15年に渡って働いていた間でさえ、私はスティーブとアップルの生み出してきたものにとても感服していた。
しかし結局、リーダーシップや情熱や細部へのこだわりについて考える時、私が思い出すのは一月の日曜の朝のスティーブからきた電話だ。それは決して忘れることのできないレッスンだった。CEOは細部までこだわらなければならない。黄色のグラデーションであろうとも。日曜でも。
人生で出会った最も偉大なリーダーへ、
私の祈りと希望はスティーブ、あなたと共に。
—————
辞書なしなので細かいところは間違ってるかもしれませんが、だいたいこんな感じ。
Apple製品の品質へのコダワリがすごい。
大会社のCEOで、このレベルで最終の品質チェックまでするところってどれくらいあるんだろう。
1月15日から行っていた「3000円以上を慈善団体に寄付した人に、iPad2をプレゼントします」の企画が、昨日終了いたしました。
現状、僕の把握している限りでは、総額72万5300円の寄付が慈善団体に行われたようです。
寄付は確認が勝手に振り込みたい所に行って、僕の所にはレシートだけが送られてくるので、僕には一切お金が流れないノー中抜きルールです。 ここでは、レシートなしの自己申告等は、参加レギュレーションの3000円としてカウントしています。
僕がiPad一台分の費用を出費することで、「iPad1大分以上の寄付を捻出できるのか?」という社会実験、今回はレバレッジ10倍という成果がでました。 普通に寄付をするより、寄付をゲーム仕立てにしてみんなで寄付をするほうが、効率よくみんなで寄付ができるようです。
当選者発表
さて、気になるiPad2の当選者ですが、公平を期して以下のルールで選出することにしました。
・コメントIDを乱数で抜き出す。
・抜き出したコメントが寄付の申請であれば当選。そうでなければもう一度乱数で抜き出す。
適当にwonderflで当選プログラム書いて、このプロセスで行ったところ、第1回寄付ハックの当選者は。。。
40番のねじまきらせんさんです!!!!
ねじまきらせん より:
2011 年 1 月 15 日 3:42 PM 編集
勝手ながらlivlisで便乗させてもらいましたhttp://www.livlis.com/items/show/id/15768/
と思ったら、実はねじまきらせんさんはコメントを2回しており、33番が寄付の書き込み、40番のコメントのほうは寄付とは関係ない書き込み。なので40番はノーカウントです。。。33だったらば当たりだったのですが、賛同ハックまでして頂いたのに本当に申し訳ないです。
というわけで、気を取り直して引き直したところ、120番のじんさんになりました。
おめでとうございます!
とりあえずメールをお送りいたしまして、1週間以内に連絡がつかない場合には、次の方に権利を移行しようかと思います。
今年もiPhoneアプリが売れて無事いきていけそうなら、来年もこういうのやってみたいと思います!!
協力してくださったみなさま!本当にありがとうございました!
先日、ほぼ全ての国内メディアをすっぱ抜いて見っけてきたAmazonの70%ルール。そのままもうちょっと深読み編へ。
頭よさそうな人たちのトリッキーな戦略を、無駄に深読みするのは楽しす。
ソースはAmazon。本日1/20日にプレスリリース。とりあえずの概要と、雑感。
正式には30%の印税オプションと、70%から通信料を差し引いた印税を受け取るオプションの2種類を選択可能になる模様。 現在の通信料のレートは$0.15/MB。 Amazonの電子書籍の容量の最頻値中央値(注意:平均値ではない)は368KB。つまり一般的な本は1冊につきおよそ$0.06の通信費となる。
これにより、一般的には辞書辞典、写真集以外の電子書籍はほぼ70%の印税を取得できると考えてよい。
ただし印税率70%を選択する場合は以下の条件を満たさなければならない。
・価格が$2.99 ~ $9.99 の範囲
・リアル書籍版の最低価格より20%以上安くなければならない。
・著作者が権利を持つ全ての地域で購入可能でなければならない。
・KindleとKindle Storeの全オプション(Text to Speech等)を受け入れなければならない。この機能は将来的に拡張される場合がある。
・その本の販売価格はAmazonが最安値でなければならない。最低価格は自動化ツールによって調査され、その販売価格の70%がロイヤリティとなる(Under this royalty option, books must be offered at or below price parity with competition, including physical book prices. Amazon will provide tools to automate that process, and the 70 percent royalty will be calculated off the sales price. )
・このオプションは自身が著作権を持つコンテンツのみに適用される。(パブリックドメイン等には適用されない)
———————————–
これは物凄い球を投げてきたイメージ。
Amazon は 当面の間Kindle デバイスから収入をあげ、電子書籍からの収入は捨てるというiTunes系のモデルに移行する模様。この球の肝は、出版社もこの条件を飲むならば在庫流通コスト0で70%を取れる一方で、著者が直接Kindleストアと契約して70%総取りを行うことができる点。 しかもこの70%オプションを取る為には、Amazonでの販売価格をB&Nや実書店と比べ最安値価格としなければならない。
突然の値下げですが、Amazonが痛手をおうかというとそうでもないかと。在庫と流通がほぼないデジタルプラットフォームのセオリーとして、競合が出るまで暴利を貪って、競合でた瞬間に体力勝負の焦土戦。後発の参入コストを限界まで引き上げて、ライバルプラットフォームを殲滅するというのは、正しい手だと思います。
ちょっと法律は専門外なので不正競争関連の法律とどうからむかわからないが、 ストレートに見れば競合プレイヤーが保守派や対Amazon包囲網に組するならば、そのプレイヤーはAmazonから70%の印税をうけることができないという非常に巧手。 Amazonにケンカを売るならば、そのプレイヤーは世界最大のストアでの売上額が半額になるというシステム。これは下手な出版社が半Amason包囲網を作ろうとしても、戦略が短期的には非合理的になり、その出版社は株主からの訴訟等のリスクを負う可能性がでてくるわけですね。
Amazon的には短期的な利益を捨てても、この1手で競合を黙らせ、Kindleの台数を拡大し、視覚障害者団体や著作権者団体と軋轢のあった音声読み上げ権利の獲得などを一気に狙ってきた感じ。
iSlateへの対抗策といわれているけど、正直色々なところでいろいろなモノが詰んだんじゃないかと。
去年の2月、独立直前の予測がいい感じに当たってきました。 あとはiTunesがAppleTVかSlate経由で、ケーブルテレビ配信を抑えればいい感じですね。
何年も前から言い続けていた、3強による直通流通型のプラットフォーム戦争がいよいよ直接対決にりそう。 個人的な注目株はAppleTVとKindle。iPhoneは自分のなかでは時代の仇花というか、一過性のものに過ぎないんじゃないかと思ってます。
同時に5年前のエントリで書いた、デバイスにより他プレイヤーの経路を遮断する戦争、がAppleとGoogle間の離反により本格的になりはじめた。 AppleとGoogleはMap, 検索、Phoneの部分で競合をはじめた。また電子書籍も、もはや三つ巴の戦争となった。 全体的に如何に相手を無効化するプラットフォームレイヤーを構築するかが明確になってきた。
圧倒的な技術に支えられたグーグル・ゲートルウェイは磐石なのか?というと1つだけ致命的な弱点がある。それはインターネットの、さらにはコンピュータの手前に、「あちら側」へのバイパスを築かれることに対してグーグルは余りにも無力であるということだ。
ようやっと主張し続けていた、構図がリアルに立ち上がってきたわけですが、その中で自分がちゃんといい立ち位置を確保できたかというと、いまいちまだわからない。今後のことは色々考えているけど、とりあえずしばらくは頑張ってiPhoenアプリ作ります。
自分はプラットフォーム戦争の趨勢として、人生の労力をAdobeとAppleに7:3ぐらいの比率でベットしまくっているのだけど、どうなるんでしょうね。Amazonはベットしたくても、書籍でしか切り込めないので辛いです。
今回は速報の雑記だったけど、もうちょっと考えた内容を別エントリで追記。細かいつっこみはTwitterで捕まえてくれればと。
Google Phoneこと、Nexus Oneを入手しました。 シアトルから送ってくださったMasuiさん多謝ですー。
<追記>とりあえず、ざっと触った雑記。ちょっと長くなったので、あたまにインデックスを作成。
1:工業製品としてのNexus One
2:UIとしてのNexus One
3:アプリ
4:Flash Platformとして
5:ビジネスとして
6:プラットフォームとして
7:HTML5および、クラウドアプリは来るのか?
—————————————————————-
・工業製品としてのNexus One
第一印象としては、とても素晴らしい出来。 ボディーは金属と軟質プラスチックの組み合わせ。 この軟質プラスチックの背面が、スベスベしながらも手に吸い付く感覚でiPhoneよりも手触りがエロい。
強化ガラス(ゴリラガラス製?)のタッチスクリーンの下には、Androidの標準UIである4ボタンがタッチセンサーで配置されてる。ボタンのフィードバックは弱バイブ。ここは物理センサーのほうがよかったかも。
また特徴的なのは、乳白色のトラックボール。内部にLEDが搭載されていて、アプリのフィードバック時に点等する。Macのスリープと同じといってしまえば身も蓋もないけど、点滅のパラメータが大分いい感じに調整されている。
気になるのは易分解性。 ハードの経験のないGoogleがHTCから出しているわけでメンテナンス性に不安が。トラックボールにゴミがつまる悲劇が、ポケットに入る携帯だけにマイティマウス以上に発生する予感。分解して掃除できない場合は、サポートストアがない為、大分トラブルになりそう。
・UIとしてのNexus One
ちょっとAndroidそのものに詳しくないので、AndroidとNexus Oneの切り分けができていませんが雑感・・・
全体として、インタラクティブ性に愛がない印象。 なんというか、普段アニメーションやエフェクトをメインにしてない人が、アニメーションの調整をした感が溢れている。
具体的にいうと、スクロールバーの実装とか。 画面をスクロールして投げ放した場合、0.2~0.3秒後にスクロールのアルゴリズムがなんか切り替わってるっぽく、動きが二段階にガタツク。 あるいはスライドのジェスチャーをキャンセルしたときの戻りのアクション実装を省略してるとか。
Flexコンテンツ系のガチなプログラマーに、無理矢理Flashの広告コンテンツをお願いして、大幅に動きのディレクションしたけど、色々至らなかった時のイメージ、といえばFlasherには伝わるはず。
アプリケーション毎に、統一されたマナーがあまりない点もちょっと気になる。基本操作的に4つのハードウェアボタンが必須なのだけど、アプリの遷移と戻るボタンの関連付けが、非明示的な部分があるので、ちょっと混乱が置き易い印象も。
・アプリ
SIMなしのNexus Oneだと、無料アプリしかDLできないので、有料アプリの話はなし。
全体的にみた場合、アベレージの品質レベルはiPhoneよりも遥かに低い。やはりアプリケーションに統一したマナーが見られにくい印象が。ここら辺は逆をいえばAndroidの柔軟性であるのかもしれないけれど、説明書ナシに使えることを前提としたモバイルアプリケーションではデメリットが多そう。
ブラウザの出来は素晴らしい。 前述のAndroidレベルでのスクロールの実装が残念な感じだったり、ローディングバーが何故か左に2ピクセルずれてたりと、変なものが足を引っ張ってるけど、それをありあまって作りこまれている。予測変換が結構頭いいのもポイント。
非同期処理や、パイプライン?っていうのかな、処理の一部を他のアプリに委譲できるところは素晴らしい。ここら辺を使えば、様々なアプリケーションの可能性が一気に広がると思われる。 いっぽうで気になるのは、バックグラウンドや複数アプリの管理のあたり。ただ、ここら辺は慣れで克服できる可能性も高いのでもう少し使い込んでみないとわからない。
・Flash Platformとして
まだです。2010年中盤まで大人しく待ちましょう。
・ビジネスとして
作り手として一番クリティカルな問題である、「食えるのか?」。 これは、はなはだ疑問。 受託なら食べられるのかもしれないけど、単価を考えると受託でやるならFlashかWeb Service作るほうが鉄板と思われる。
印象としては、アプストアの設計思想が非常に悪く、ユーザーを購入まで誘導するのが難しそう。 前述のアプリのアベレージの品質が低い点と、グーグル系無償文化等により購入レートがiPhoneより大分下がりそう。
また、アプリごとのマナーが異なり、アプリの学習コストが跳ね上がっている為、文化として気軽に無料のアプリを散策していれる習慣が発生しにくいと予想される。
必然ハブを持ったプレイヤーか、口コミ定番以外の経路が発生しずらく、普通にアプリ売ろうとしたらiPhoneより広告コストが必要なんじゃないの?というイメージ。 そうなってくると、日本出身のプレイヤーには色々しんどそう。
もう1つ大きく気になるのが、「iPhoneはアプリが多すぎて参入が難しい!、でもAndroidならチャンスがある!」と叫んでいる層が、受託企業かコンサル系ばっかりな事。 そのうえiPhoneアプリが如何にしんどいかの分析のわりに、Androidストアの分析の話が全然でてきてないので、ここら辺の発言はあまりリサーチに基づいていないのではないか疑惑を感じる。また開発者で実際にそれなりの成果をあげたプレイヤーが表にでてきていない。彼らのビジネスモデルは受託業務になるので、Androidアプリそのもののコストとリターンはクライアントが背負うことになる。 なのでAndroid最高!って風潮は、ある種ノーリスクなプレイヤーが扇動している、一過性のブームである可能性を慎重に考える必要はある。 アプリを企画することと、アプリを出すことと、アプリを作ることのどこがビジネスなのかを見極めないとなぁと。
もっとも、Androidがモバイルの主流になるのはほぼ確定なので、観測気球と自覚してなら、アプリを今のフェーズで打ち上げる価値は十分にありそう。 個人的には、ユーザー露出と導線の確保、またデバイス間の動作保障コストを考えると、携帯会社がスポンサーにでもならなければ、ちょっと様子見に徹して、積極的参入は避けたいところ。
自分的にはオリジナルのAndroidアプリ専業で食うには、iPhoneの3~4倍難易度が高いと思われ。
Nexus Oneの初週の売り上げがたった2万台という話について。 これは市場的な問題というよりは、どちらかというとGoogleのマーケの失敗と思われ。 サプライズ戦略が失敗というか、Google直販で携帯を買うようなメインターゲットが既にDroidで2年縛りなだけだと思う。ただ20000台のうち15000台ぐらいは、ディベロッパー購入の開発機なんじゃないかという疑惑も。
・プラットフォームとして
以下はレビューというより、雑感。現状のままいけば、ほぼ間違いなくモバイルのマジョリティは獲得できると思われ。
Androidのポジションがウィンドウズになるかリナックスになるかは、まだ見極めがつけられない。 リナックスのようにサブバージョンの波に飲まれて、マイナー志向に陥る可能性も十分にある。 ただ、スマートフォンが本格化するにつれ、純国産スマートフォンはもう無理だろうなと。
おそらくは今後数年で、微妙に官庁主導か、キャリア連合で純国産のモバイルプラットフォームを作ろう!みたいな動きが出る。んで、大人の事情で品質ではiPhoneに劣り、数の論理でAndroidに劣りで、ニッチもさっちもいかなくなるかと。
最終的には、国内の携帯市場の飽和にともない、アジアと北米での販売を踏まえて、米国から Droid ベースかなんかの、パッケージ化されたAndroid OSをライセンスで購入するという、残念なシナリオになるんじゃないかと思う。もちろん独自路線で微妙なAndroid OSを作るという線も当然あるけど。
個人的にはこのAndroidブームのドサクサにまぎれて、Adobeの活躍を期待期待。 AndroidへのFlash10の搭載による競争力の強化をカードに、iPhoneへの搭載ができればAdobeの勝ち。 基本的にデバイスやプラットフォームがカオスになればなるほど、Adobeの有利になるので、ここ二年ぐらいがAdobeの正念場のはず。
個人的にはAdobeが、FlashやAIRがコアレベルで融合したAndroid OSを作るって方向に動くとステキ。んで、iPhoneみたいなスリックなUIの携帯が簡単に作れますよーといって、パッケージをばら蒔く戦略。
・HTML5および、クラウドアプリは来るのか?
Adobe Flashの支配を回避しつつ、iPhoneとAndroidの両プラットフォームを食うという発想になると、HTML5系のアプリとクラウド・クライアント型のビジネスモデルを考えがちだが、ここはまだ疑問。 HTML5は正直Google Maps以降のAjax vs Flash幻想の焼き直しで、HTML5がFlash等を食ってプラットフォームレイヤーとなる可能性は非常に低い。
HTML5が本格起動するのは2012年以降であり、仕様策定のフットワークが悪い。現在のHTML5そのままではマルチタッチや、センサ、電子書籍等をはじめ、モバイルへの過渡期に発生する新技術のほとんどが2012年まで放置される。結果、デバイスに特化したアプリは、おそらくIE vs ネスケ戦争でおきたような、独自仕様ラッシュは目に見えている。マルチプラットフォームのアプリを作るは難しいのではないか。結局はGoogle Documentや、Mapsの延長のテクノロジ、あるいはウィジェット製作ツール程度に考えたほうがよいかと。
クラウドはもっと悲観的。クラウド系アプリは、設備と規模が暴力的な強さを発揮するので、日本のプレイヤーは、日本生まれで英語ができないというだけで、圧倒的に不利。英語・中華圏のほうが有利なんじゃないかと思ふ。ただ、それさえ担保できれば、クラウドベースのアプリは大分有効。10年ぐらい前、自分は大学時代の授業の発表で、「WEBはオンラインにCD-ROMおくよりも、オンラインのスパコンから処理結果を貧弱な携帯クライアントに投げる方向に進化するほうがいい」みたいなこと提案して失笑されたけど、そういう時代が本当にユメじゃなくなりそう。
自分個人としては、Nexus Oneを触った限り、まだAndroidに参入するタイミングではないかな?という結論。 iPhoneを基点にスマートフォンのUIとマーケのノウハウを蓄積しつつ、Flash for iPhone、ひいては Flash for Android の到着を待つ、という感じかと思います。
でもNexus Oneとりあえず、買う価値はあると思います。設計思想を学ぶだけで十分もとが取れそう。 質問等はTwitterのfladdictとかで適当に捕まえてください。
「ガラパゴス化が進む日本のウェブ」
「なぁ、日本が独自のことをするとガラパゴスと呼んで、アメリカが独自のことをするとグローバルと言うのはやめないか?」
はてな界隈で、日本ガラパゴス論が流行っているのだけど、はてぶのコメ欄とかを見ていると、日本ヤバイとか日本をバカにするなとか、ポジショントークというか脊椎反射というか、表面的な事象に対する意見が多くないかと思う。
今の時代、ガラパゴス化は同考えても合理的な戦略のわけないと思うのだけど…
そもそもガラパゴス化と技術や様式の成熟は両立する事象である。閉鎖された環境での特化した技術の爆発的な進化は、それほど珍しくない。だから「日本の携帯文化は他国より優れているのだからガラパゴスとかいうな」、という考え方が間違っている。
なんか、はてな界隈で天才論が流行ってるので、ちょっと乗ってみる。
天才とか才能っていうのは、個人的には好きなことばじゃないんだけど、そんなにコンプレックスを抱いたり、脅威や畏敬の念を感じなきゃならないもんなのかな、ってのを昔から思ってる。
3年前ブログに、「アップルの本質は「あちら側」ではないのか?」というエントリを書いた。
簡単に要約すると、アップル、グーグルといったプレイヤーの主戦場は、単にネットのあちら側を争奪する戦いよりも大きなフレームで戦っているのではなか。そしてそのフレームとは、PCすら介さない「あちら側に繋がる直通経路」の争奪戦なのではないか?という内容だった。
ミクロなレベルでの予想は色々と外れているけど、今みてもマクロなフレームでの予想は当時考えた通りの展開になっていると思う。