‘情報デザイン’ カテゴリーのアーカイブ

痛覚のないスーパーマッチョマン

2011 年 10 月 9 日 日曜日

インターネットの身体拡張性について考えている。
といってもARのような仮想現実の話ではなくて、もっと泥臭いことのメモ。

身体性とフィードバック
例えば、現実世界で、大きなリュックを背負ってみる。
すると身体のアタリ判定が巨大化する。
不用意に振り向くと、誰かを跳ね飛ばしたり、壁を削ったりしてしまう。
階段を使うときも慎重になる。
背後に小さい子供がいると、死角になってとても危ない。

色々と注意が必要だけれども、そういった危険性はなんとなく予測できる。
事故はおこるとしても、大抵がはじめてか、注意を怠ったときだけだ。
いつもよりバランスが取りにくいとか、慣性が働きすぎるとか、そういった身体的なフィードバックがあるからだ。

抽象化されすぎた体験
一方でネットやアプリのインターフェースなどを見た場合、どうだろう?
そういったネガティブなフィードバックは、「不快」や「不便」や「カイゼンの対象」として、むしろ積極的に取り除かれてしまっているように思える。

はたして「ただ愚直にシンプルに、クリーンに、スマートにしていけば品質は向上する」というのが命題として正しいのだろうか。

あまりに洗練されすぎたサービスを使っていると、ときおり自分が「切っても痛くないナイフ」や「熱さを感じない炎」のような不気味なモノを弄くっているような気もしてくる。

不快は生存戦略
そもそも不快や恐怖といったものは、生存戦略の一部で、危険を知らせるはずの装置だったはず。
子供はナイフの鋭さを自身の手を切って憶える。
火の危険さを火傷をして学習する。
そういった重要なフィードバックが、いつの間にか忌避すべきモノ、隠蔽されるべきモノとなってしまった。

インターフェースのフィードバックは、射幸性や気持ちよさを追求する方向に特化し、負のフィードバックのなくす方向に進んでいる。
この直感的な負のフィードバックがないことが、昨今のインターネットの炎上や犯罪告白、プライベート写真流出に繋がっているのではないか?


痛覚がないということ
痛覚のない人間は、現実と非現実の境界が曖昧になるのだという。
昨今のネットにおけるトラブル、特にライトユーザーによるトラブルはここに原因があるような気がする。

ある操作に対して「これは危険なことかもしれない」という直感的なフィードバックがない、そのことが様々な悲劇の原因ではないのか。
適度な「危険の気配」が隠蔽されていることが、ネット初心者を無謀なまでに不用心にしているのだろう。

だから自分にはインターネットは、「痛覚をなくしたスーパーマッチョマン」を作り出すクスリのようにも思える。
人間の能力を拡張するが、そのリスクが隠蔽されている装置だ。

使い方に熟知した人ならば、用法容量をまもって適切に使用できるかもしれない。
だが慣れてない人は、そのスーパーマッチョになった自分の全能感に酔ってしまう。
何が危険で、何が危険でないかが直感的にわからないからだ。

その全能感が、強化された自己の限界を見誤らせて、

ツキノワグマと素手で格闘するような──
裸で雪山に挑むような──
うっかり頸動脈を傷つけて、そのまま気づかずに失血死するような──
あるいは、軽く振り回した手が通りがかりの人を粉砕するような──

端から見れば、まるで無謀としかいいようのない悲劇に、ネット上の事故に発展してしまうのではないだろうか。

リスクの可視化
リスクを伴う行為には、それ相応の危機感を可視化する必要があるのではないだろうか。
ちょうど削除時のアラートのようなものだ。
あまりにセンシティブな情報やなどを公開するときに、それが直感的に危険なのではないか?と思わせるシステム。
そういったものが必要ではないだろうか。

リスクを示唆するシステムがなければ、初心者の炎上は発生し続けるような気がする。
自分の行為が、破滅と隣り合わせの危険な遊びであることが、適切なフィードバックなしには決して理解できないからだ。
また燃やしている側── 風説をバラまいたり、嫌がらせをするような人々も同じで、自分がどんなリスクを負っているのか理解する術がないのだと思う。

だからカジュアルに炎上する。

この辺の構造を、インターフェースでスマートに解決できないかなぁと思うのだけど、なかなか思いつかない。

とか徒然と思ったので忘れないようにメモ。

SNSのユーザー数を推定する手法

2011 年 7 月 13 日 水曜日

頭いいと言わざるを得ない。それともこういう業界ではスタンダードなのかな?
いつか使えるかもしれないのでメモ。

ところでAllenはどうやってユーザー数を推計したのだろう? Ancestry.comのファウンダーとして人口動態統計の専門家であるAllenは巧妙な手法を考案した。Google+にのユーザー名から数百種類の比較的珍しい苗字をサンプルとして抽出し、その数を一般人口中の割合と比較した(アメリカの国勢調査資料を利用)。彼はまたアメリカのユーザー数から世界のユーザー数を推定した。 via TechCrunch



おおまか手法としては以下みたいな感じなのかな?

・珍しい苗字のユーザーを検索で収拾。
・SNSと一般人口で比率が大きく乖離している苗字をノイズとして除去
・SNS内数と一般人口数の比で、ユーザー数を概算
・全体的な「偽名を使ってる率」的なものの補正関数をかける

どっかで試してみたいところ。
まぁこの記事の概算だと「Google+はアメリカ人しかいない」前提の数字になってしまうのがアレですが、国産サービスなら十分使えそう。

Facebookでのプロモーションを左右する8つの成功要素

2011 年 4 月 11 日 月曜日

BuddyMediaというfacebookのソーシャルマーケ会社のだしたリポート、「Strategies For Effective Facebook Wall Posts: A Statistical Review(効果的なFacebookウォール投稿為の戦略:統計的レビュー)」が興味深かったので抜粋。

題名の通り、Facebookに広告ポストをする場合、投稿のどのような要素がどれだけトラフィックに影響を与えるかを統計的にまとめたレポート。

マジオモロいので要約。いつものごとく厳密なデータは原文をあたること。 (more…)

地震情報をついる前に

2011 年 3 月 11 日 金曜日

以下、ツイートする人に重要なメモ。

RT前のソースの確認
デマや誤情報が広まると最悪の事態になるので、RT前にソースの確認。ツイる時に情報の時刻とソースをつけるのを心がけて。RTで人が死ぬ事が絶対にないように!

救助情報や、使い捨ての情報は公式RTで拡散
「◯◯が下敷きになっていて至急救助求む」といった情報は、非公式RTは使わない。 これは救助後も延々とRTされる問題を防ぐため。公式RTなら救助後に、オリジナルのRTを消せば全てきえるので安全。

いまiPad買いにハワイなうなわけで、家と家族の近況がわからないオーマイが。連絡とれました。

非モテタイムスの編集長にドン引きな件

2011 年 3 月 4 日 金曜日

「francesco3氏」と「めがねおう氏」の炎上ツイートまとめ」件について

人権意識について個人的にTweetしたライターさんに、元偽鳩山Twitterの非モテタイムスの編集長がいきなりドロップキック。

「話は聞かせてもらったわ!」とUst娘 そらのちゃんが颯爽と乱入。おもむろにロケットランチャーを取り出して、標的も確認せずに発射。ついでに後方確認も怠って、バックファイアーで全てを巻き込みつつの、ハリウッド的大爆発。

なるたけオブラートに包んで説明してみましたが、リンク先のやりとりはマジでドン引き。

一歩間違えれば暴力装置兵器になる、マスメディアの編集長がやっちゃあダメだろうと。。。
人としてどうかと思う。。。 (more…)

HTMLで文字詰めするタイポグラフィー用JS

2011 年 2 月 27 日 日曜日

HTMLのテキストに対して、文字詰めを行えるスクリプト FLAutoKerningクラスを作ってみた。サンプルはこちらzipも

スクリプト内に任意のカーニングペアを定義することによって、ブログのタイトル等のテキストに字詰めを行ってくれるスクリプトです。なんか探しても見つからなかったので自分でやってみた。いちおう朗文堂の新宿私塾に行ったわけだし、僕もなんか成果物作らんとなぁ。。。的に。

実行はとても簡単。jQueryと一緒にhtmlにロードして、

FLAutoKerning.process($(’h1′));
FLAutoKerning.process($(’h2′));
FLAutoKerning.process($(’h3′));

といった具合に、適用したhtml要素を一括していしてやるだけ。カーニング情報の定義も、FLAutoKerningクラスの頭に、下のようにem単位で定義するだけ。
これがあれば、行頭に括弧がこようが、トッキョキョカキョクが来ようが、もう何も怖くない。 (more…)

予約なしでレアな商品をゲットするライフハック

2011 年 2 月 27 日 日曜日

限定商品や発売日のゲーム機を、予約せずに安定ゲットする方法メモ。
必要なものはiPhoneだけです。 (more…)

Twitterのフォロワーに関する10:1の法則、メモ

2011 年 2 月 17 日 木曜日

漫然とTwitterのタイムラインを眺めて、興味深い法則に気がついた。
それは、500人以上フォロワーのいるユーザーの大半は、「フォロワー数 / 被リスト数」がおよそ10という値になる。ということだ。

自分の場合なら、フォロワー15000人のリストが1800人。8.3となる。
だいたいのユーザーが、12〜8のレンジに収まる。 <追記>Life like a clownの人が数値データを取ってくれた。中央値10.28で、ほぼ50%の人が12〜8のレンジ。80%で15〜7っぽい。

気持ち悪いほどに、フォロワー/リスト比がこのレンジのユーザーが多い。
これは何を意味しているのだろうか? (more…)

Googleが世界中の美術館をストリートビュー化!ステキすぎる

2011 年 2 月 2 日 水曜日

Googleが2/1日に、世界中の美術館と美術作品をアーカイブ化するプロジェクト、Google Art Projectを発表。

ストリートビューで世界中の美術館をグィングィンと歩き回れ、作品もグーグルマップ的に閲覧できます。収蔵美術館は、下記のような超有名所が。

MoMA
メトロポリタン・ミュージアム
テート博物館(英)
ナショナルギャラリー(英)

大英博物館やV&A、ルーブルはまだみたい。

そして、ゴッホの絵を超拡大して、筆のタッチを見る事だってできる!!!!

何が素晴らしいってこのプロジェクト、完全にお金にならないというか、グーグルの世界の全ての情報を集約するというコンセプトを体現する為だけに作られた、文化事業ってこと。こういうプロジェクトはステキすぎる。

ちょっと、リソースの枚数が少ないのか、移動が酔いそうな感じだけど、将来的には改善されるんじゃないかと。
次は、世界の遺跡がくる。。。よね?

【寄付ハック】 3000円以上を慈善団体に寄付した人に、iPad2をプレゼントします

2011 年 1 月 15 日 土曜日



「3000円以上どっかの慈善団体に寄付した人から、抽選で1名に、新型iPadプレゼントしようと思います。」 現在募金額40万円突破。ありがとうございます。

清水さんの寄付に関するエントリへの、自分なりの解答です。

ルール
・「1/15 〜2/15の期間に3000円以上を慈善団体に寄付し、連絡先をコメント欄に書き込んだ人」から、抽選で1名に次に発売される新型iPadをプレゼント(アメリカ行ってでも入手します)。

細かい規定は末尾にあるので、各自で確認。
質問等は僕のTwitter@fladdictへ。


オンラインで簡単に寄付できる例
国境なき医師団
マクドナルド・ハウス・チャリティー
ユニセフ(日本支部無視して直接)
パキスタンの洪水
中国Qinghai の大地震
チリの大地震
ハイチの大地震






なんでこんなアホなことを?
しない善よりする偽善。売名だろうが下品だろうが、功利が大きければそれでいい。ペットボトルのキャップ集めたり、千羽鶴とか折時間があるなら、工事現場で労働して現金送れ、そう思っちゃうタイプです。

その一方で、孤児院の子供1人にランドセルを送ることが、どれだけ世界をよくするかもわからない。マキャベリスト兼、功利主義者を自称する僕としては、あらゆる手段を選ばずに最小の労力で最大のハピネスを生み出したい。目指すべきは戦術的勝利ではなく、戦略的勝利。そしてIT業界の人間ならば、個別対処よりもシステムによる解決こそジャスティス。

なんとか法律の隙間をくぐり抜け、最小限の出費で最大限の効果を出せないか?

で、思いついたのがソーシャルハック。 3000円以上どっかに寄付した人の中から抽選で1名に、次に発売される新iPadを自腹でプレゼント。です。普通のiPadじゃないですよ、新iPadを、米国で発売しだい、先行入手してお届けします。。4ギガのやつ。

iPad1台の金額以上の効用を作りつつ、税制上の問題をあざやかに抑え、プレゼント提供者と金銭を切り離し景品表示法・不正競争防止法・当せん金付証票法・賭博法を回避しつつ、寄付に興味の無い人の注目を喚起し、不適切ギリギリの手法で「寄付」そのものに対する議論を活性化させる。。。その上自分は厳密には1円も寄付していないという偽悪趣味(iPad分は出費するけど)、みんなは「寄付とか興味ないけど、iPadが欲しいから仕方なくやった。後悔はしていない」とかいいはれます。

このアプローチへの異論、反論は大歓迎ですが、できればiPad1台分以上の寄付をしてから反論してくれると、みんながハッピーになると思います。 「ケッ!反論したいから、しかたなく寄付してやったぜ!」ってカッコイイ台詞も吐けます。



おまけ


賛同するけど3000円がない、寄付メンドイ、という方は、気が向いたら弊社のiPhoneアプリiPadアプリを買って頂けると助かります。万が一、支援でポチッと115円のアプリが600個売れると、およそiPad1台分の購入資金が捻出できます。知らない人にナチュラルに善人だと思われても背中が痒くなるので、これぐらいは宣伝させて。





詳細なルール
・当選対象は、1/15〜2/15の間に、3000円以上の寄付を慈善団体に行った人間。

・参加者は、寄付後にコメント欄に書き込む。要連絡先。証拠へのリンクも推奨。

匿名で参加したい人は、連絡先のみコメントして、商品引き渡しのタイミングで寄付を証明するのでもアリです。

・2/16日に厳選な抽選を行い発表。

・商品の引き渡しには寄付の証明が必要。

・当選者と連絡がつかない場合は、最終的な当選者が出るまで再度抽選を行う。

参加者の悪質なイカサマが発覚した場合、該当者は新iPadの入手費用(渡航代等)を全負担することに同意したものとする。

・トラブル等により該当者不在の場合は、このエントリーをはてぶした人、Tweetしてくれた人、ブログで紹介した人から抽選で1名に進呈。

・スポンサーが表れた場合、プレゼントされるiPadの数が増える可能性がある。


・受賞者が望むなら、同金額相当の別のものでも可。


免責
・終了日までに証明された寄付の総額がiPad1台分以下であった場合、キャンペーンが中止される可能性があります。

・法律的な問題が発生し、キャンペーン中止を余儀なくされた場合、受賞資格者1名に、私とは無関係の第三者から突然iPadが送られてくる不思議現象が起こる可能性があります。

・米国での先行発売版(4G)を入手失敗した場合、プレゼント受け渡しが日本での発売日にずれこむ可能性があります。


最後に
このハックのインスピレーションを与えてくれた、マザー・テレサに敬意を表します。 ローマ教皇から貰ったスポーツカーを景品に宝くじを行い、多額の寄付金を捻出した彼女のアイデアは、20世紀ソーシャルハック最大の発明だと思います。もちろん、このハックのきっかけを与えてくださったshi3zさんにも多大なる敬意を!


バナー
tatsdesignが、エントリ投稿後数時間でバナーとA4のポスター(PDF)を作ってくれました。仕事はやい! ブログ等でご紹介される方はよろしければご利用ください。