Entries of 情報デザイン

クリエイター to コンシューマーな直通エコシステム

ちょっと面白い現象をみかけたのでメモ。

まず東方シリーズってゲーム。
これは個人製作だけど市販品を軽く凌駕する出来で、シューティングジャンキーの間では有名なゲーム。総販売数で軽く数十万本単位で売れてるはず。ニコニコでも関連動画が1万件ぐらいある大人気ゲームなわけです。

もう1つはIOSYSというグループ。同人は分野外なので詳細は知らないけど、ゲーム音楽の二次創作で超有名な巨大サークルらしい。こっちもニコニコで調べたら動画が1000件以上ある。主に↑の東方シリーズの音楽の二次創作がメインっぽい。

ここまでが前提知識。

で、このIOSYSが自分達の売ってるCDを個人販売システムを使ってAmazonから買える様にしたらしい
これによって、IOSYSのCDはニコニコ市場から買えるようになったわけです。

こうなると面白い図が見える。

・個人製作のゲームが大ヒット ↓
・ニコニコ動画で大ブーム ↓
・個人製作主ウッハウハ。
・二次創作の音楽もニコニコで大ブーム ↓
・ニコニコ経由でAmazonから購入可能 ↓
・二次創作の人もウッハウハ

あれ??? 
大手の広告代理店や、ベンダー、制作委員会とか一切かかわってないのに、広告から配給まで巨大流通網のエコシステムができちゃってるよ????

ニコニコの取り分はAmazonのアフィだから、事実上ほぼ搾取や中ヌキが存在しない仕組みになってるよ??

なんかいろんな識者がクリエイターに還元とかなんとか口論してる間に、一番草の根っぽい人たちが、クリエイターtoコンシューマをさっさと実現しちゃってる???

あとはドワンゴがベクターみたいなソフトの委託DL販売開始して、市場に張れるようにしたら、なんか面白いことおこるんじゃね????

しばらくの間は、ニコニコに金の匂いを持ち込むなとか、創作と金を結びつけるなみたいので荒れるかもしれないけど、遅かれ早かれ作者に直接還元する仕組みは必要なんだから、こういうモデルケースがうまくいくといいなぁと思いました。

なんか自分の属さない世界には、知らないカルチャーやムーブメントが色々広がってるなぁ。 ただ部外者すぎて僕には文脈が完全には理解できてないので、説明できる人いたらトラバとかで教えてクダサイ。

イノベーションの分業

ニコニコで色々と実験したときの雑感。

1:アイデアを思いつく人
2:そのバリエーションスタディーをひたすら再生産する人
3:成熟したネタをうまく料理して、高品質なコンテンツを作る人

この分業体制が2ch時代より成熟、加速してきた印象。

プロセスの1と3は個人の能力に大きく依存する反面、2の成熟から枯らす部分はマンパワーが主軸となる。そういう意味では1人の天才では作り出せないタイプのイノベーションの出現が増えていくのではないかと。

でこういう文化がちゃんと主流になる為には、3番の功績を1、2の人たちに還元する仕組みが必要。 そうじゃないと、村上隆的な選択が唯一の最適戦略になりそう。 こういうところでPICSYとかのシステムが入ってくるとおもしろいんだけどな。

思うにPICSYは貨幣としてより、まず貢献評価の可視化装置としてその有用性を発揮しまくった方がいい気がするんよね。金じゃなくても、こういうシステムでネタ元やアイデア、スレ加速なんかに貢献した無名にも名誉や充実感を還元ができるとCGM界隈はもっと面白くなりそうなんだが。

こういう流れはOSSとかでも普通にあるけど、ニコニコは速度が違うから文化の動きを観察しやすい。前にも書いたけど、ニコニコのビジネス以外での最大の注目点は、ユーザーの相互補助による学習装置。梅田さん的な表現で言えば情報ハイウェイがゼロか敷設される様を観測できる貴重な場所なのに、あまりそこを重点的にウォッチしている人が少ない気がする。なんで誰も議論しないんだろう。

CGMやSNSについて語る人は、そのコミュニティが作りだしたコンテンツ(結果)、あるいはその表層的な機能だけに注目して、なぜコンテンツが生まれたのかの仕組みにあまり興味を持っていない気がする。
僕がそういう草の根の部分を過大評価しすぎてるんだろうか??

あと、そういう傾向は、ドワンゴの株価が超高騰になってから、急に手のひらを返して注目しだした人とかに特に多い気がする。

まったく関係ないけど、ドワンゴ株はヒートアップしすぎだと思う。
サブプライムショックの余波が怖いのに、年末に株を買いまくる人の気持ちがまったくわからない。ここ2~3ヶ月は様子見したほうがいいんじゃないかと思う。

「品質」という概念の価値が相対的に下がっている

ひさしぶりにまじめな長文。

ここ2ヶ月ほどニコ動にネタ的からまじめ技術動画まで、色々と映像を放り込む実験をして遊んでた。

品質をともなった画像の再生数が160回で打ち止めだったり、逆に勢いだけのものがたった1日で1000~2000再生を記録したりするのが面白い。どこにも告知しないで1日2000再生いくってのは、作品発表のプラットフォームとしはモノスゴイなとびっくり。同じモノをようつべに投稿したら、たったの6再生とか17再生だったのに。。

ようつべとかニコニコとかWEB2.0とかセコンドライフとか、その辺諸々を語ってるメディアやブログの人の情報って、基本的に自分で投稿したり、アバター作ったり、サービス作ったりしたことない人が書いてる。だからあまり信用ならないっつーか、表層の事象をそれっぽく解説してるだけで、本質からズレてることが多い気がする。何事もやっぱ自分でやってみないとアレだなぁと実感。

ちなみに、セコンドライフとかは1万円出して、土地買って遊んでみたけどアレは本当に金の無駄だった。流行る要素がどこにもないだろセコンドライフ。

で、ここから本題。

バイラル道

企業主導のバイラルマーケッティングのインタビュー。

個人的にバイラルマーケッティングは好きなんだけど、ステルスじみた手法を織り交ぜる流れはなんかイヤ。特にバイラルの発生そのものを意図的に演出する類の戦略は、視聴者にたいしてフェアじゃないよね。

この手の手法ってのは、本来は国家レベルの情報コントロール系の手法だと思ってたんだけど、最近は企業でも平気でやるようになったんだなぁと。

もう少しすると企業がコッソリ作ったバイラルムービーを、ライバル社が意図的に炎上させて迎撃する商売とかがでてきそうだよね。炎上やられても仕掛けた側も名乗り出ることも抗議もできないわけだし。

カウンター・アクティブ・インテリジェンス(対積極諜報活動)ならぬ、カウンター・アクティブ・バイラルプロモーション(対積極バイラル活動)みたいな感じ。

なんという諜報戦の世界。

ニコニコ動画の最もすばらしい点

関連エントリとかニュースとか見ても、ほとんど触れられてない気がするニコニコ動画の最もすばらしい点。

それはここ

ニコニコ動画上で様々なコンテンツを作る為のノウハウが、ユーザーの手によって発案され編集されアーカイブ化されていってる点。
できて1年経ってないサイトで、チュートリアルやノウハウがユーザーによって数百個投稿されてるとか、従来のコミュニティだったらマジありえない。

ニコニコの爆発的なコンテンツの拡大ってのは、投稿方法まとめスレとかこういうシリーズとかのインフラがあって初めて成り立ってるのだとおもう。ボクがニコニコスゴイとかいうと、みんな俺がMADばっかり見てると思ってるけど、ニコニコのホントにスゴイとこはこういう部分だと思うのデス。

ニコニコがでかくなったのは違法なコンテンツをアップしてるからだって言ってる人がいるけど、それは視聴者の拡大要因でしかないと思うのです。むしろ、コミュニティを担ってる作り手を学習させるインフラを作れたのがニコニコの成功要因で、他のビデオ投稿系が中途半端なのはそれがないからってことはないでしょうか。

どんなにサービスを高機能にしても、コンテンツの担い手の為のインフラも用意しないで、さぁお前ら面白いコンテンツ作って投稿しろっていっても、そりゃあ無理なんじゃないのかなぁと思いました。

<追記>
ニコニコ動画ブログ観てちょっとびっくりしました。「ニコニコ動画講座」が正式なカテゴリになるとは・・・ありがたいこってす。
何気に捨て垢作って投稿とかしてましたニコニコ楽しいですよね。

ソーシャル画像ブックマークサービス ffffound

found_01.gif
FFFFOUND!

オシャレな画像をブックマークしていくと裏でゴニャゴニャ計算されて、オサレな画像がモリモリ出てくるサービス。
abeさん、keitap、hanamura君お疲れ!!

ちなみにfladdictチョイスはこちら。
Not FFFFound!もあったりします。

携帯メディア雑感

最近のナウなヤングには、インターネッツよりも携帯電話の方がフィーバーらしい。
モバゲータウンの隆盛やmixiモバイルの加入者数なんかみると、もうホント巨大市場。

自分もナウなヤングの一員として、是非ともチェキっておかなければヤクいだろうと、色々やってみた。

「ネットで○○を検索」をグーグルトレンドで調べると面白すぎる

最近CMで出てくる、「ネットで○○を検索」って奴。

切り込み隊長が「ネット連動型テレビCM」のあれこれ ~「CMでURLを見てアクセス」は約7割???ってエントリで、

「7割ってのは検索した人に対するCM認知度なだけなんじゃねーの?」

って疑問提起をしていたので調べてみた。

「○○で検索広告」の調査にグーグルトレンドを使うと、プロモーションのメッチャ面白いことを発見。

グーグルトレンドは検索件数の比較統計サービスなんだけど、これ見るとプロモーションがどういうスパンで展開したとか、どれくらいフィーバーしたとか素っ裸なんですが・・・

で、とりあえず「地底人は誰」と、電車の中吊りで見かけた「体内怪人」を検索チームとして、WEB2.0的プロモーション(笑)の代表例らしいハルヒを比較対象に比べてみました。

「地底人は誰」 vs 「体内怪人」 vs 「ハルヒ」

netdekensaku.gif

地底人かなり頑張って一時期だけならハルヒブームを追い越してる。
ただ賞味期限が短いというか、ネタがわかった時点で急速に収束するんすね。
体内怪人は娯楽的にはオフラインで完結してたせいか、あまりネットには反映されてない模様。

あとプロモの効果が、東京と大阪と千葉にしか効果が波及してないのが興味深いです。

また注目したいのは、「地底人は誰」と「地底人」の比較で、「地底人は誰」のクエリーのほうが多いことです。
視聴者はちゃんとキーワードを覚えてるんですね。

netdekensaku2.gif

隊長の引き合いにだしてる、yahooの検索回数はプロモーション末期の数字っぽい。
こうみると即応率7割はともかく、それなりに効果的な気がします。

口コミ信用度はネガティブなエントリーの量で計ればいい

もはやAmazon等のレビューサイトは嘘ばっか。
ネガティブな情報がどれだけ引っかかるか?ということに注目すればよいのではないかと。

まずネガティブな意見というのは、企業体企業の訴訟に発展するリスクがある為に、組織的に行うにはリスクが高すぎるということ。ステルスで他社のネガティブな噂なんてバレたら、確実にマスコミ沙汰なので。

もしも伝聞でない同じ内容の悪評が大量に出回っているのなら、それは本当にその欠陥がある可能性は高い。

また訴訟等のリスクを回避するためにも、バイラルマーケッティング全体の傾向としては、A社の商品をすすめる文中でB社の商品の誹謗中傷を行う可能性は少ないと考えられる。もちろん公平な比較広告を装って最終的にA社を持ち上げる可能性はありえる。

つまり「AとBってどっちもいいけど○○だからAを選んじゃった♪」という記事と、「Bは不良品ばっか○○にバグがあって、○○もできない、正直クソ、ゴミ! Aのほうが百倍まし」という記事があった場合、後者のほうがやらせマーケティングである可能性は低いということになる(いわゆる「信者」はこれを行う可能性は十分にある)。

Amazonのレビューの場合は、その人が他に何にレビューをしているかである程度立ち位置が見極められる。
1冊あるいは1つの出版社の作品しかレビューしていない人間は論外。あきらかにその分野の定番アイテム(特に競合製品)を全部スルーしている人間も危険。

誰かスパムフィルタみたいなので、やらせフィルタとか、企業レビュー信用格付けとか作らないかな。

はてなが口コミマーケティングサービスをやるらしい

これはひどい! 実録、ステルス・マーケッティング」で書いたように、僕はステルス等のやらせ主導のバイラルがあまり好きではない。

そんな中、はてなとITMediaが共同で口コミマーケサービスをやるとの発表。

ふざけんなはてな、炎上して氏ね