Entries of iPhone

ニールセンによるiPadユーザビリティレポート

ユーザーインターフェースの大御所、ヤコブ・ニールセンが93ページにわたる、iPadのユーザビリティレポートを出した。

アプリ作る人は、デザイン、ディベロッパ問わず必読な感じ。
ボチボチ読み込んだら、抄訳かエントリでも書く。

iPadのAppStoreのトップにのった

TiltShift GeneratorがiPad上でトップのオススメにのってたとか。
海外の人が教えてくれました。

国内一番乗りということで記念カキコ。ありがたいことです。

しかし残念ながら、このスペース売り上げには3個ぐらいしか影響がない模様。未だiPadのプロモーションメソッドは謎に包まれてます。

Adobe, Mobile用Flex を発表

Adobe Labにて、モバイル用のFlexフレームワークが発表!

コードネームSliderは、スマートフォンをターゲットにしたFlash用のUIコンポーネント群。いよいよFlasherは、Mobile戦線の最前列に飛び出せるチャンスを得ました。以下WhitePaperより抜粋。

・コードネームはSlider。
・対象デバイスは400MHz, 128M以上を想定。
・コアはFlex4ベース。
・スタンドアローンの「アプリ」を想定。
・モバイルに特化した新コンポーネント群。
・各デバイスのユーザーインターフェースに従ったものが作れる(iPhoneとAndroidでBackボタンを左上にするか、物理ボタンにするか等が変形可能)。
・デスクトップ版とロジックを共有し、ビュー部分をPC用とモバイルで分岐とか。
・デバイス間の差異をラップ。
・”Screen”という概念を切り替えることでモニタサイズや回転に対応。

iPhoneアプリケーションの価格ダンピング戦争、Androidのストアの不況など、比較的ラットレースが続きそうなスマートフォン・スレート業界。 開発単価も大分安げの模様。

しかしMobile Flexはこの戦況を一変させる可能性を秘める。Flasherだけが、1つのソースコードで iPhone, iPad, Android, WindowsMobile, PCの全てで動くビルドを作れるという強烈なアドンバンテージを持つからだ

これはアプリの切り売りはむろん、ビジネスの収入源をクラウドにおいてマルチプラットフォーム展開したいプレイヤーにとっては強烈な武器になるはず。大局的に戦えるなら、工数でなくソリューションを販売できる。

2年間FlashほっぽりだしてiPhoneアプリ作ってた僕ですが、この間に貯めたノウハウをFlashの国に持ち帰れば、みんなで色々面白いことができるんじゃないかと。リリース時期は2010年中とまだぼんやりしてますが、そろそろアップをする時間。いざプラットフォーム革命ぜよ。

iPadガイドツアー

iPadガイドツアーがAppleのサイトに公開されました。

ぱっとみでも、1/27日の発表から各種UIが大幅に進化している模様がわかります。すごいなぁ。
このレベルのアプリを115円とか350円で作れ、というのは死ねといっているようなものな気がします。

iPadのすごさが顕著にでてるのは、KeyNoteのアプリだと思う。これはヤバイ。
その一方で気になる点がひとつ。 iPadのUIは視覚的に予想不可能なジェスチャーや操作体系が多いように見える。学習コストが高い、というのかな。Appleのチームが作って学習コストがこれだけ高いということは、普通の人がアプリつくったら意味不明な操作体系になりかねない危険も多そう。

iPadアプリはチュートリアルビデオは必須かもしれない、と思う今日このごろです。

iPad wifi版、米国にて 4/3日発売

iPadキター!

4月頭はアメリカにいる可能性が高いため、誰かサンフランシスコ在住の方がいらっしゃいましたら僕の分、予約してやってくださいませ。取りに行きます。

セカイカメラがAppStoreから消滅な件の雑感

エロアプリに続き、クウジットのPlaceEngine他を搭載したwifiによる位置情報取得系アプリが、ストアから大殺戮されている模様。そういうわけでセカイカメラ他が、みなアボーン状態。
とりあえず現状分析。

タブレット版 HotWired、実装はAdobe AIR

Tedで公開されたWired誌のタブレット版、アプリデモ。 プロトタイプはAdobe AIRで作ってみるみたい。デモ見る限り、もうプロトタイプの状態で大分予算つぎ込んでるなぁ。スゴイなぁ。 もう国内プレイヤーが突貫で作っても追いつけないレベル。

興味深いのは、タブレット版の実装にAdobe AIRが採用されている点。 現状iPadではFlashが動かないにもかかわらず、最先端のトレンドウォッチャーであるWiredがAIRとIndesignを使っている。これが何を意味するか、とても見もの。

全編iPhone撮影の世界初のMV, XIAO GE ER

XIAO GE ER from Mario Cavalli on Vimeo.

世界初の全編iPhone撮影のミュージッククリップ、使用アプリQuadCameraだよー!!と中の方からメール頂きました。

Akira Kosemura氏の4thアルバムGRASSLANDの中の楽曲、XIAO GE ER は、全編がQuadCameraで撮影された写真をベースに作られているそうです。 監督はUKの映像作家 Mario Cavalli さん。 

映っている不思議な風景は東京~鎌倉間の電車の旅だそうです。 まさか自分のアプリを使ってもらって、こんなステキなものを作ってもらえるとは予想もしてませんでした。

前にも書きましたが、iPhoneアプリで一番面白いのは、世界中の人に自分の作ったものを配信できることだなぁーと再実感。 最近忙しくて色々アレでしたが、あらためて個人ワークも頑張ろう!!と思いました。

<追記>
世界初ビデオとしては、JB & ネット配信のみならば、先例があるようです。というわけで厳密には商業ビデオ初、ということでしょうか。

Best App Ever Award 2009 写真部門ダブルでいただきました

本日MacWorldで148appsが発表した、Best App Award 2009

総勢30万票の投票のなか、QuadCameraがベストカメラ部門1位。 TiltShift Generatorがベスト写真編集アプリ部門2位のダブル受賞をいたしました!!! あと受賞は逃しましたが、去年に続きToyCameraもHonrable Mentionを両部門ダブルで頂きました。

日本からのノミネートは、僕のカメラアプリ3本と、スペースインベーダー・インフィニティージーンだけだったり、カメラ部門のほかのライバルが100万ダウンロード級のものばっかりと大分心ぼそかったのですが、蓋をあけてみたらまさかのダブル受賞でした。これもみなみなさまのお陰です。超多謝です。

今ちょっと本業が修羅場で手をつけられてませんが、QuadCameraも、もうすぐ大きなアップデートがったり、色々と完成真近のまま数ヶ月放置されているアプリが複数あるので、お楽しみに。これからも頑張りますです!!!

QuadCamera: ベスト写真部門1位
TiltShift Generator: ベスト写真編集部門2位
ToyCamera: ベスト写真部門、ベスト写真編集部門ノミネート

Nexus Oneを入手したので、とりあえず分析

Google Phoneこと、Nexus Oneを入手しました。 シアトルから送ってくださったMasuiさん多謝ですー。
<追記>とりあえず、ざっと触った雑記。ちょっと長くなったので、あたまにインデックスを作成。

1:工業製品としてのNexus One
2:UIとしてのNexus One
3:アプリ
4:Flash Platformとして
5:ビジネスとして
6:プラットフォームとして
7:HTML5および、クラウドアプリは来るのか?
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工業製品としてのNexus One
第一印象としては、とても素晴らしい出来。 ボディーは金属と軟質プラスチックの組み合わせ。 この軟質プラスチックの背面が、スベスベしながらも手に吸い付く感覚でiPhoneよりも手触りがエロい。

強化ガラス(ゴリラガラス製?)のタッチスクリーンの下には、Androidの標準UIである4ボタンがタッチセンサーで配置されてる。ボタンのフィードバックは弱バイブ。ここは物理センサーのほうがよかったかも。

また特徴的なのは、乳白色のトラックボール。内部にLEDが搭載されていて、アプリのフィードバック時に点等する。Macのスリープと同じといってしまえば身も蓋もないけど、点滅のパラメータが大分いい感じに調整されている。

気になるのは易分解性。 ハードの経験のないGoogleがHTCから出しているわけでメンテナンス性に不安が。トラックボールにゴミがつまる悲劇が、ポケットに入る携帯だけにマイティマウス以上に発生する予感。分解して掃除できない場合は、サポートストアがない為、大分トラブルになりそう。 

UIとしてのNexus One
ちょっとAndroidそのものに詳しくないので、AndroidとNexus Oneの切り分けができていませんが雑感・・・

全体として、インタラクティブ性に愛がない印象。 なんというか、普段アニメーションやエフェクトをメインにしてない人が、アニメーションの調整をした感が溢れている。

具体的にいうと、スクロールバーの実装とか。 画面をスクロールして投げ放した場合、0.2~0.3秒後にスクロールのアルゴリズムがなんか切り替わってるっぽく、動きが二段階にガタツク。 あるいはスライドのジェスチャーをキャンセルしたときの戻りのアクション実装を省略してるとか。

Flexコンテンツ系のガチなプログラマーに、無理矢理Flashの広告コンテンツをお願いして、大幅に動きのディレクションしたけど、色々至らなかった時のイメージ、といえばFlasherには伝わるはず。

アプリケーション毎に、統一されたマナーがあまりない点もちょっと気になる。基本操作的に4つのハードウェアボタンが必須なのだけど、アプリの遷移と戻るボタンの関連付けが、非明示的な部分があるので、ちょっと混乱が置き易い印象も。

アプリ
SIMなしのNexus Oneだと、無料アプリしかDLできないので、有料アプリの話はなし。

全体的にみた場合、アベレージの品質レベルはiPhoneよりも遥かに低い。やはりアプリケーションに統一したマナーが見られにくい印象が。ここら辺は逆をいえばAndroidの柔軟性であるのかもしれないけれど、説明書ナシに使えることを前提としたモバイルアプリケーションではデメリットが多そう。

ブラウザの出来は素晴らしい。 前述のAndroidレベルでのスクロールの実装が残念な感じだったり、ローディングバーが何故か左に2ピクセルずれてたりと、変なものが足を引っ張ってるけど、それをありあまって作りこまれている。予測変換が結構頭いいのもポイント。

非同期処理や、パイプライン?っていうのかな、処理の一部を他のアプリに委譲できるところは素晴らしい。ここら辺を使えば、様々なアプリケーションの可能性が一気に広がると思われる。 いっぽうで気になるのは、バックグラウンドや複数アプリの管理のあたり。ただ、ここら辺は慣れで克服できる可能性も高いのでもう少し使い込んでみないとわからない。

Flash Platformとして

まだです。2010年中盤まで大人しく待ちましょう。

ビジネスとして
作り手として一番クリティカルな問題である、「食えるのか?」。 これは、はなはだ疑問。 受託なら食べられるのかもしれないけど、単価を考えると受託でやるならFlashかWeb Service作るほうが鉄板と思われる。

印象としては、アプストアの設計思想が非常に悪く、ユーザーを購入まで誘導するのが難しそう。 前述のアプリのアベレージの品質が低い点と、グーグル系無償文化等により購入レートがiPhoneより大分下がりそう。

また、アプリごとのマナーが異なり、アプリの学習コストが跳ね上がっている為、文化として気軽に無料のアプリを散策していれる習慣が発生しにくいと予想される。

必然ハブを持ったプレイヤーか、口コミ定番以外の経路が発生しずらく、普通にアプリ売ろうとしたらiPhoneより広告コストが必要なんじゃないの?というイメージ。 そうなってくると、日本出身のプレイヤーには色々しんどそう。

もう1つ大きく気になるのが、「iPhoneはアプリが多すぎて参入が難しい!、でもAndroidならチャンスがある!」と叫んでいる層が、受託企業かコンサル系ばっかりな事。 そのうえiPhoneアプリが如何にしんどいかの分析のわりに、Androidストアの分析の話が全然でてきてないので、ここら辺の発言はあまりリサーチに基づいていないのではないか疑惑を感じる。また開発者で実際にそれなりの成果をあげたプレイヤーが表にでてきていない。彼らのビジネスモデルは受託業務になるので、Androidアプリそのもののコストとリターンはクライアントが背負うことになる。 なのでAndroid最高!って風潮は、ある種ノーリスクなプレイヤーが扇動している、一過性のブームである可能性を慎重に考える必要はある。 アプリを企画することと、アプリを出すことと、アプリを作ることのどこがビジネスなのかを見極めないとなぁと。

もっとも、Androidがモバイルの主流になるのはほぼ確定なので、観測気球と自覚してなら、アプリを今のフェーズで打ち上げる価値は十分にありそう。 個人的には、ユーザー露出と導線の確保、またデバイス間の動作保障コストを考えると、携帯会社がスポンサーにでもならなければ、ちょっと様子見に徹して、積極的参入は避けたいところ。

自分的にはオリジナルのAndroidアプリ専業で食うには、iPhoneの3~4倍難易度が高いと思われ。

Nexus Oneの初週の売り上げがたった2万台という話について。 これは市場的な問題というよりは、どちらかというとGoogleのマーケの失敗と思われ。 サプライズ戦略が失敗というか、Google直販で携帯を買うようなメインターゲットが既にDroidで2年縛りなだけだと思う。ただ20000台のうち15000台ぐらいは、ディベロッパー購入の開発機なんじゃないかという疑惑も。

プラットフォームとして
以下はレビューというより、雑感。現状のままいけば、ほぼ間違いなくモバイルのマジョリティは獲得できると思われ。

Androidのポジションがウィンドウズになるかリナックスになるかは、まだ見極めがつけられない。 リナックスのようにサブバージョンの波に飲まれて、マイナー志向に陥る可能性も十分にある。 ただ、スマートフォンが本格化するにつれ、純国産スマートフォンはもう無理だろうなと。

おそらくは今後数年で、微妙に官庁主導か、キャリア連合で純国産のモバイルプラットフォームを作ろう!みたいな動きが出る。んで、大人の事情で品質ではiPhoneに劣り、数の論理でAndroidに劣りで、ニッチもさっちもいかなくなるかと。

最終的には、国内の携帯市場の飽和にともない、アジアと北米での販売を踏まえて、米国から Droid ベースかなんかの、パッケージ化されたAndroid OSをライセンスで購入するという、残念なシナリオになるんじゃないかと思う。もちろん独自路線で微妙なAndroid OSを作るという線も当然あるけど。

個人的にはこのAndroidブームのドサクサにまぎれて、Adobeの活躍を期待期待。 AndroidへのFlash10の搭載による競争力の強化をカードに、iPhoneへの搭載ができればAdobeの勝ち。 基本的にデバイスやプラットフォームがカオスになればなるほど、Adobeの有利になるので、ここ二年ぐらいがAdobeの正念場のはず。

個人的にはAdobeが、FlashやAIRがコアレベルで融合したAndroid OSを作るって方向に動くとステキ。んで、iPhoneみたいなスリックなUIの携帯が簡単に作れますよーといって、パッケージをばら蒔く戦略。

HTML5および、クラウドアプリは来るのか?
Adobe Flashの支配を回避しつつ、iPhoneとAndroidの両プラットフォームを食うという発想になると、HTML5系のアプリとクラウド・クライアント型のビジネスモデルを考えがちだが、ここはまだ疑問。 HTML5は正直Google Maps以降のAjax vs Flash幻想の焼き直しで、HTML5がFlash等を食ってプラットフォームレイヤーとなる可能性は非常に低い。

HTML5が本格起動するのは2012年以降であり、仕様策定のフットワークが悪い。現在のHTML5そのままではマルチタッチや、センサ、電子書籍等をはじめ、モバイルへの過渡期に発生する新技術のほとんどが2012年まで放置される。結果、デバイスに特化したアプリは、おそらくIE vs ネスケ戦争でおきたような、独自仕様ラッシュは目に見えている。マルチプラットフォームのアプリを作るは難しいのではないか。結局はGoogle Documentや、Mapsの延長のテクノロジ、あるいはウィジェット製作ツール程度に考えたほうがよいかと。

クラウドはもっと悲観的。クラウド系アプリは、設備と規模が暴力的な強さを発揮するので、日本のプレイヤーは、日本生まれで英語ができないというだけで、圧倒的に不利。英語・中華圏のほうが有利なんじゃないかと思ふ。ただ、それさえ担保できれば、クラウドベースのアプリは大分有効。10年ぐらい前、自分は大学時代の授業の発表で、「WEBはオンラインにCD-ROMおくよりも、オンラインのスパコンから処理結果を貧弱な携帯クライアントに投げる方向に進化するほうがいい」みたいなこと提案して失笑されたけど、そういう時代が本当にユメじゃなくなりそう。

自分個人としては、Nexus Oneを触った限り、まだAndroidに参入するタイミングではないかな?という結論。 iPhoneを基点にスマートフォンのUIとマーケのノウハウを蓄積しつつ、Flash for iPhone、ひいては Flash for Android の到着を待つ、という感じかと思います。

でもNexus Oneとりあえず、買う価値はあると思います。設計思想を学ぶだけで十分もとが取れそう。 質問等はTwitterのfladdictとかで適当に捕まえてください。